強烈な無線工学基礎と無線工学Bの試験の思い出である。
特に基礎試験は強烈だった。
今まで詰め込んできた内容がほとんど出題されていない。
ナイフエッジとスポラジックE層の新問、パラボラアンテナの
通信に関する計算問題、その他名前も聞いたことがないアンテナの
性質と計算問題だったような・・
はっきり覚えていない。
私は、イメージで過去問を覚えていたため、計算の勘が働き、出来る限りの
重積分の計算やらなにやら書き散らかし、あとは問題文の前後から推理して
計算式を建てどうにか解答したのだ。
マークシートと記述半々だったような気がするが、あてずっぽうで
どうにかなるものではない。
落ちたな、また1からテキストをやり直しかと気落ちした。
ところがである。解答速報を見て驚愕した。
想像の限りを尽くし計算式を建てやっと解答した答えが合っているでは
ないか。なんと6割を超えている。
ということは、振り返れば私は基礎をある意味理解していたらしい。
数学は得意では無かったが、どうやら電気系の分野にもともと向いていた
ようだ。学生時代も電磁気系は割と得意だった。
試験終了後、周囲の答え合わせを聞いてみても「なんか合ってるな」と
感じたのは気のせいでは無かった。
その後、仕事が忙しく受験機会に恵まれず、せっかくクリアした基礎試験を
無駄にし、無線従事者特権で基礎と電波法は免除。
電気回路は得意だったので無線工学Aは難なくクリア。
無線工学Bは難しかった。
と言っても無線工学Aを取ってから2年以内に合格したので言うほど苦戦は
していなかったのだろう。
当時は1陸技は最高難易度に到達した時期だったかもしれない。